僕と妻は大学で出会い、結婚後は東京での新生活を楽しんでいました。
しかしこれからの生き方について話し合う度、夫妻それぞれの役割を巡り、
また安心や幸せの基準を巡り、僕たちの溝は深まっていきました。
コロナが起きたのは、そんな時。
日常が崩れていくことを目の当たりにした僕は、一度東京を出よう、と妻に提案しました。
そこには、これまでの常識を捉え直したい思いと、何より夫婦としての関係を見直したい思いがありました。
そして、「東京にあるものがなく、ないものがある」場所として、2021年に島根の離島への移住を決意。
不安だらけの船出でしたが、そこで経験した1年間は、2人の価値観を大きく変えることになりました。